【ポケモンSMシングル】構築名「Beautiful」(2ROM2000, 最高レート:2012, 最終レート:2002)
前期は2000に乗らず悔しい思いをしたので、今シーズンは頑張りました。
そうはいっても強者と名乗るにはまだまだなレートですが、自分なりに納得がいく構築になったので、構築記事を残します。
【構築経緯】
構築のコンセプトは、「受け構築と攻め構築の両方にメガ+Zの選出を可能にする」ことでした。シーズン2からメガメタグロスの1メガ構築を使ってきましたが、このポケモンは単純な殴り合いには強いものの、どう技を選んでも特定のポケモンに簡単に止められてしまいます。
そこで、今回は数値受けに強めな竜舞挑発メガギャラドスと、メガギャラで止まるポケモンに対して有効打を持ったメガメタグロスから構築を組み始めました。Z枠としては、低速の受けポケモンに強い呪いミミッキュと高速ポケモンの攻撃を耐えて切り返せるアシレーヌを採用し、2メガ選出や2Z選出を避けるために、多くの相手に出すことができる補完枠としてHBチョッキランドロスとHD混乱実ヒートロトムを採用しました。
【個別紹介】
陽気/167(92)-192(212)-171(4)-×-131(4)-170(196)※メガ時
アイアンヘッド/思念の頭突き/アームハンマー/バレットパンチ
耐久ラインは前期と同じですが、Sをガブ抜きまで落としてAを伸ばしました。地震を覚えていないので同族は意識しなくてもよく、カミツルギは下からアムハン+上からバレットで良さそうだったので、最速である必要性は感じませんでしたが、準速マンダくらいは抜いておいても良かった気がします。
冷凍パンチを切ったのは、マンダ入りの構築は裏にギルガルドやカバルドンを添えていることが多く、有効に働く場面が少ないと感じたからです。グライオン入りの構築にはメガギャラを選出することがほとんどで、レボルトは思念で良いので、そこまで困る機会はなかったです。
技構成としては、タイプ一致かつ命中安定で運勝ちも狙えるアイヘ+レボルトやリザに打てるなど、等倍範囲が広い思念+メインウエポンが効かない鋼(特にギャラでも勝てないナットレイ)に打てるアムハン+高速ポケモンへの詰めとして使えるバレパンでいいんじゃないかと思います。
意地っ張り/191(212)-182(4)-142(252)-×-104(28)-113(12)
地震/岩石封じ/蜻蛉返り/叩き落とす
H:16n‐1
A:端数
B:全振り、補正有A252振りミミッキュのA+1じゃれつくZを最高乱数以外耐え
D:余り
S:S−1の最速霊獣ボルトロス抜き
水2体を採用している都合上、電気タイプに勝てる地面枠を求める一方で、ミミッキュにも強くしたいと色々考えた結果、このポケモンを使ってみることにしました。ゴツメランドっぽい使い方が出来るチョッキランドだったのでかなり選出しやすく、2メガ2Zという構築にも上手くマッチしてくれたと思います。
技構成は地震/岩石封じ/蜻蛉返りまでは確定として、残りの1枠は叩き落とすを選択しました。輝石やゴツメを落とせればメガ枠を通しやすくなるので、この技も必須レベルの重要技でした。ちなみに、前期の最終日に打ち落とす+地割れとかいうとんでもない型を使っていましたが、浮いてるポケモンで回されたり、試行回数をそこまで稼げなかったりしてあまり強くなかったです。
ヒートロトム/浮遊@イアのみ
穏やか/156(244)-×-130(20)-133(60)-154(100)-117(84)
ボルトチェンジ/オーバーヒート/目覚めるパワー(氷)/毒々
H:偶数最大
B:メガバシャーモの飛び膝蹴りを最高乱数以外耐え(木の実発動)
C:余り
D:11n
S:4振りグライオン抜き
前期の調整から、Dを削ってSを伸ばしました。Sをこのラインまで伸ばすとレヒレの上からボルチェンを打てる可能性がかなり高くなり、慎重グライオンにある程度は強く出られるので、これで正解だったと思います。技構成についてはこれ以外考えられませんが、居座って電気技を打ちたいと思うことも多かったです。
どうでもいいですが、木の実の色合いを考慮して持ち物をマゴのみからイアのみに変えました。それぞれの混乱実が、どの性格補正で混乱するのか覚えている人いるんですかね…?
控えめ/187(252)-84-102(60)-176(108)-145(68)-83(20)
うたかたのアリア/ムーンフォース/目覚めるパワー(炎)/アクアジェット
調整はでんそんさんが前に投稿していたものをそのまま使用しました。
この枠には元々カプ・レヒレを採用していましたが、初手のメガゲンの攻撃を耐えて切り返す性能や、カバリザに対する圧力が欲しかったのでアシレーヌを採用してみました。レヒレに慣れてることもあって耐久が不安でしたが、弱点でも意外と1発は耐えてくれ、レヒレでは倒せない相手をワンパンできるので、思った以上に使いやすいポケモンでした。ランドかヒトムのどちらかは必ず選出することもあり、後攻トンボルから展開する動きが強かったです。
泡沫/ムンフォ/アクジェまでは確定として、残りはナットレイが嫌いだからという理由でめざパ炎を採用しました。打つ機会自体は少なかったものの、ナット入りに強気の選出ができるようになったので良かったと思います。
火力は凄いですが、受け回す構築を破壊できるポケモンではないので、その手の構築は後述の呪いミミッキュに任せています。
陽気/175(36)-206(244)-130(4)-×-154(28)-138(196)(メガ後)
滝登り/噛み砕く/挑発/竜の舞
H:16n-1
A:偶数最大
B:端数
D:余り
S:1舞で最速メガミミロップ抜き
ベースはシーズン1の調整ですが、ミミロップ入りの構築に苦手意識を感じていたので、Sラインを伸ばしました。とある動画でS実数値135のポケモンでの同速対決が発生しているのを見たので、それを避けるという意味でも良かったんじゃないかと思います。Aをわざわざ1削ってるのはただの趣味です。
技構成は滝登りと竜の舞は確定として、メガグロスを出しにくいギルガルド、クレセリア、ヤドランあたりを倒すための噛み砕くを採用しました。残り1枠は受けサイクルを崩すという役割上身代わりか挑発が必要となりますが、今回はメタグロスを見て出てくるカバルドンやエアームドに吹き飛ばされないように挑発を採用しました。
ミミッキュ/化けの皮@フェアリーZ
意地っ張り/141(84)-143(156)-115(116)-×-126(4)-135(148)
じゃれつく/呪い/痛み分け/身代わり
H:4n+1、定数ダメージ意識の16n-3
A:11n
B:補正無A252振りメガギャラドスの+1滝登りを高乱数で耐える
D:端数
S:最速70族抜き
呪いミミッキュは陽気最速で運用されることが多いですが、このポケモンは低速ポケモンに先制できれば良いと思ったのでSをガッサ抜きまで落とし、重めなメガギャラのストッパーをこなせるようにしました。個人的にはS実数値135~147の間で意識すべきなのはテテフくらいだと思っており、無振りテテフはZを切れば落とせるので、そこまでの不便さは感じませんでした。
初手性能が非常に高く、雑にZを切って数的有利をとったり、受けに来る耐久ポケモンをハメたりできるので非常に強かったです。呪いとメガギャラの相性が良く、ここにボルチェンをカットできる霊獣ランドロスを含めた3体が基本選出となりました。
【選出パターン】
→一番多い選出パターンで、受けループにもこの選出をします。ミミッキュで雑に削りつつ起点を作り、メガギャラで全抜きを目指します。
→水の通りがいい時はこの選出をしていました。ヒトムやランドの後攻とんぼるでアシレーヌを展開し、水を受けられそうなポケモンを削った後でメガギャラでの全抜きを狙います。
→サイクル気味の選出で、相手にカバルドン、ギルガルド、ハッサム、クレセリア、エアームドあたりがいないときはこの選出をすることが多いです。ポリゴン2はランドで叩くかヒトムで毒を入れれば勝てる可能性が高いので、メタグロスを投げても問題ないです。
→ハッサム+レヒレのような、メガ枠が完全に止まるポケモンが両方入っている時は、基本的にメガなし選出をします。だいたいヒトムが通るので、このポケモンを上手く扱えるかどうかの勝負になることが多いです。
→VSイーブイバトンの時だけする選出です。メタグロスを見るとエルフーンで悩みの種から置き土産で展開してくる人が多いので、メガせず悩みの種を受けて置き土産のタイミングでギャラに引き、ナインエボルブーストのタイミングで挑発して竜舞を2回積むと、挑発が切れたターンに上からもう一度挑発が打てるので多分勝てます。裏は呪いミミッキュが無難ですが、どうせマジガピクシーを選出しているので、電磁波での展開を防げるランドでも良さそうに思います。
【感想など】
2ROM2000に乗せたのは今回が初めてで、構築にも自信があったのですが、最終日に流れに乗ることができず、2000から全く勝つことができませんでした。来年の3月からは就活があり、来シーズン以降はレートができるか分からないですが、自分のペースで楽しみながら高レートを目指していきたいです。